水槽の選び方 | 水槽メーカー選定 2002.8.14追加 | |
水槽の選び方 |
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古代魚、大型魚を飼育するには大きな水槽が必要です。 ほとんどの方が飼育を初めてから予想以上に大きな水槽が必要なことに気が付き スペースや予算に無理をしながら水槽の選定をされているようです。 しかし、ここで気を付けていただきたい事があります。 なぜ水槽の価格には差があるのでしょうか? 理由を知らずに安易に選定すると後で後悔する事にもなりかねません。 ここではトラブルの可能性にも触れながら選定のポイントを紹介したいと思います。 |
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水槽のトラブル |
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仕上げが汚い。傷が付きやすく見栄えが悪くなる。 このような事ももちろんトラブルですが、特に困りはしないと思います。 水槽に関するトラブルで最も深刻な事は破裂及び漏水です。 表のような水量がもし室内に溢れたらどうなるでしょう? 家庭用の風呂桶の何倍もの水量が室内に溢れたら・・・ もし住居が持ち家で部屋が一階で土間などならば良いですが 居間などでしたら絨毯や畳の張り替え程度で数万〜数十万円かかります。 2階ならその倍以上かかるでしょう。 住居がマンションやアパートならば階下の部屋の方への賠償などで 数十万〜数百万円の出費がかかる事も考えられます。 水槽費用をけちった為に破産してしまった。 住まいを出ていかなければならなくなった。 こんな事にならないよう水槽については安全性を重要視して 選定していただきたいと思います。
※風呂桶≒250リットルで計算 |
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水槽台の強度 |
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水槽の話の前に先に水槽台について触れます。 水槽設置の基本は平らな場所に水平に置くことです。 水槽の底面は当然ですが平らになっています。 もし歪んだ場所に置かれたら水槽そのものも歪み簡単に破損します。 非常に重い水槽を置く台ですから強度も必要なわけです。 鉄アングルと言うだけで信頼される方も多いようですが 鉄であろうと木であろうと充分な太さがなければ強度は期待できません。 水槽紹介に写真を置いてある私の150cm水槽台をご確認下さい。 この水槽台に用いられているアングルはL型なのですが 幅40mm、厚さ2mmのものです。 数年使用の中古で入手したものですが既に中央部分が3mm垂れていました。 当然水槽の底板も中央が3mm垂れていた事になります。 側面板は縦方向に付いていますので垂れる事ができませんから 底板のたわみだけで保っていた事になります。 いつ剥離−破損しても不思議のない状況ですね。 この水槽台補強の為に私は木材で補強しましたが かなりの費用がかかり作業の為にGWも返上する事になりました。 参考までに他の水槽台の材料について書きます。 これらは強度もあり満足しています。
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コンパネの使用 |
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何故、コンパネが水槽のところに? と言った疑問も出るでしょうが実は重要な要素です。 床強度が不安な場合、水槽台の下にコンパネを置いて 重量を分散して床を保護するのは良く聞きます。 更に大切なのは水槽台と水槽との間に入れることです。 アングル台は上面に隙間があります。 水槽の底板は通常側面板よりも薄いものが使われており たわみやすいです。 そのままアングル台に水槽を置き水を入れて数ヶ月使用すると・・ 下から覗いた時にアングルの隙間から アクリルが出っ張って来ているのが見えるでしょう。 これも破損につながる事なのです。 これを防止する為に間にコンパネが必要なのです。
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水槽サイズとアクリル厚 |
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いよいよ水槽です(笑) アクリル板の厚さが薄い場合水圧でアクリルは膨らみます。 底板が薄いのはコンパネなどで補強できますが側面板は無理です。 この為水圧(水深)に見合ったアクリルの厚さが必要なのです。 現実に安価に売られている水槽では不安な厚さの物もあります。 薄目のアクリル水槽に水を多く入れると膨らみます。 膨らめば接着面にストレスがかかりますので、いつか剥がれます。 事故を防ぎたい。長く使いたいと思うのなら厚さが重要なのです。 以下はあくまで目安ですのでご自身で判断して 自己責任で使っていただきたいと思います。 私の場合、高さ60cmの180cm、150cm、80cm水槽の厚さは それぞれ13mm、10mm、13mmです。 150cm水槽に不安がある為、水深を約50cmまで下げて使用しています。
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アクリル材質 |
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アクリルの材質はキャスト板と押し出し板ではキャスト板の方が良い。 国産アクリルと輸入アクリルでは国産の方が良い。 国産でも一流メーカー品使用。 このように宣伝される事もありますが・・ 確かにその通りなのです。しかし、、 それなりに信頼できる水槽メーカーでは国産キャスト板を使っているはずです。 アクリルメーカーも国内では5社程度でどこも一流です。 逆に安売りされているような水槽に使われていない事の方が問題と思います。 安売りの場合、キャスト板であっても水槽用でなく低分子の事もあります。 きちんとした国産アクリル板であるか? これさえはっきりすれば良いので宣伝に紛らわされずに選んでください。 一流、高級、最高級と言うような宣伝は意味がありません。 |
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構造 |
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特に構造に大差はないように思われますが多少はあります。 水槽は5面にアクリルが用いられていますが上面にはありません。 実はこの上面が大事なのです。 水を入れれば水槽は圧力で広がろうとします。 上面はアクリルがないので弱いのです。 これを防ぐ為に上面には前から後ろにアクリルが渡されています。 180cm水槽クラスで1〜2本と言ったところです。 本数が1本でも厚さと幅があれば問題ありません。 また一般的には2枚重ねになっているのが普通です。 意外と一流メーカーでもこれが1枚だったりします。 1枚でも強度があれば良いのですが強度不足と聞いた事もあります。 渡りについては厚さ、幅、重ねた枚数などチェックされて下さい。
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接着方法 |
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重合接着と溶剤接着、良く聞く言葉です。 重合接着の方が強度があるので良いとも聞きますし事実です。 しかし、水槽の設置さえしっかりしていればどちらでも問題ないようです。 重合接着の場合、強度はあっても職人に要求される技術レベルが高いようです。 きちんとした技術レベルを持っているかも問題となります。 その意味では溶剤接着の方が品質的には安心できるとも言えます。 本当に重合接着が必要なのはかなりの大型水槽です。 180cm水槽クラスではそれほどメリットとも言えないようです。 気を付けなければいけないのは重合接着に関する宣伝です。 重合接着を売りにしている水槽メーカーでも 実際に重合接着しているのは超大型水槽のみの事もあるようです。 重合接着で有名なメーカーだから購入してみたら 溶剤接着だったと言う事もあります。
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オーバーフロー |
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アクリル大型水槽の場合、オーバーフローにする事が多いと思います。 オーバーフロー水槽の場合、落下パイプ取り付け部が重要です。 大型魚がぶつかれば落下パイプ及び底板にストレスがかかります。 この為、落下パイプ取り付け部には頑丈な補強が必要なのです。 この補強がしっかりされているかをチェックして下さい。 補強は水槽の中の事と下側の事がありますが 私としては水槽の中にある方が良いと考えています。 下側にあった場合、コンパネに大きな穴をあけなければなりません。 せっかくのコンパネの強度が失われます。 水槽内にあればコンパネと補強の両方の強度が期待できます。 また、オーバーフロー管の外側カバーですが 中央部丸形パイプとコーナー角形ではコーナーの方が良いと考えます。 見た目は丸形透明の方が綺麗ですが強度はコーナーの方が出せます。 魚が狭いところに入り込んでパニックになる事もありません。 コーナー角形の場合、底面の補強の面積にあわせてカバーも作れば 糞などが補強にひっかっかって溜まりにくいデメリットもなくなります。 これらも考えあわせた上で選定されると良いと思います。
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水槽の色 |
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水槽のアクリルの色および帯の色などがありますが個人の好みです。 私としてはアクリル接着面が見えなくなる為上下黒帯のものが好きです。 黒いアクリル板を使用した水槽についても好みですが 私は使用していません。 理由は以下ですが個人的見解です。 |
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価格と品質 |
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ここまで書いてくればあまり価格について書く必要はないかと思います。 良い水槽は高い。 安い水槽には理由がある。つまり、そう言うことです。 120×60×45cmで5万円、150×60×60cmで10万円以上する物でしょう。 極端に安価なものはおすすめできません。
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購入方法 水槽メーカー選定をご確認ください。 |
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以上の事から信頼できる地元のショップで買うのが良いと思います。 通販の場合、仕上げが悪く見た目が汚いなどのトラブルがあるようです。 安価な水槽ならばそれも我慢できますが 逆に高価な水槽の方が汚かったりする事も多いようです。 後のトラブルまで考えれば信頼できるお店で良い物を買いましょう。 通販でなければ買えないような品質の水槽などはないのです。 |